2007/07/20

おまけ企画01「古事記を読む会」07/05/04【告知&レポ】

【告知文】
5月4日「古事記を読む会」詳細のお知らせ
投稿者:皇室と日本を考える
投稿日:2007年 5月 2日(水)16時32分42秒

当会の五月のお知らせの中にある、5月4日(金)の企画内容です。(5月2日再投稿・変更なし)

オプションイベント「古事記を読む会」

内容■5月4日(金)は、「古事記」の読み下し文(現代語じゃないやつ)の購読・解説をやります。古事記のどの部分をやるかは参加者の希望で適当にきめます。国文学・歴史学などの方面はいうまでもなく、人類学・神秘主義(神道霊学等)・政治思想・世界史・國體論などあらゆる観点からの見方を提示します。

日時■2667年05月04日(金)開始:午後1時30分/終了:午後4時前後(±30分くらい)

場所■東京都豊島区「勤労福祉会館」5階 第三和室(豊島区西池袋2-37-4 池袋南口からメトロポリタンホテル方向に徒歩3分  池袋警察署ならび TEL:03-3980-3131 http://nihon.lar.jp/02.html)

※事前登録などは不要です。参加費などは無料です。

お願い■どこの出版社のものでもいいので、もし文庫本の「古事記」等おもちの方はご持参ください。わざわざ買わずに手ぶらでかまいません(資料を配布するので大丈夫です)。もし新規にお買い求めになられる場合は、岩波文庫や講談社学術文庫よりも角川文庫を推奨。(どれでもいいですが)

※このイベントは下記↓の05月03日(木)開催のイベント「昭和の日制定と昭和天皇」のオプションイベントですが、内容的にはとくにつながりはないので、これとそれと、どちらか一方だけの参加でも歓迎です。
(mixiでの告知)http://mixi.jp/view_event.pl?id=17669638&comm_id=334458
(2chでの告知)http://sports11.2ch.net/test/read.cgi/offmatrix/1166609691/280
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(※この企画は、盛会のうち無事に終了しました。5月5日記)
http://nihon.lar.jp/

【レポ文】
このイベントは、「皇室と日本を考える」昭和の日制定イベントのオプションとして
平成19年5月4日に催されたものです。

第一回 古事記を読む会 主宰者レポート

[オプション企画・古事記を読む会]
(この内容の告知はhttp://8809.teacup.com/imperial/bbsにあります)
この企画は、通常企画が決まる前に会場を抑えているため、今回五月の企画が遠足に決まった後、会場が浮いてしまい本来なら解約する手もあったのですが、解約金がもったいないのでどうにかしようということで適当な内容ながら急遽きまった企画でした(この内容の告知はhttp://8809.teacup.com/imperial/bbsにあります)。
まず、書店で手に入る各出版社から出ている何種類もの「古事記」を比較して、おすすめの理由や、逆におすすめできない理由を紹介。これらの議論を通じて質問を受けながら古事記についての概説。本日のお題はあくまで「購読会」ですので、これらの解説は軽く流して、参加者から「読みたい部分」のリクエストを受け付けた結果、神武記・垂仁記・雄略記・武烈記を読むことになりました。休憩時間を利用して古事記該当部分のコピーを作って配布(テキストは幸田友成の読み下し文)。神武記は久米歌条、垂仁記は多遅摩毛理条、雄略記は一言主神条、武烈記は全文を音読してから、特定の難しい単語の読み方や意味の解釈について諸説を紹介したり、質疑応答しながら全体的な解説を加えたりしました。時に「日本書紀」の文を紹介して補足紹介した部分もあります。
・神武記久米歌条では、純朴さと野蛮さが未分化の生命観や古代の軍事制度・軍事組織の解説、「撃てしやまん」の元ネタであること、今も宮中雅楽で奏される伝統歌になってること等。全員で唱読もしました。
・垂仁記多遅摩毛理条では、朝鮮半島はじめ海外との関係や冒険家としての多遅摩毛理についての通常学説と超古代史説、その氏族・家系の祖である天之日矛、子孫にあたる神功皇后ほか代々の活躍、「ときじくのカクの木の実」の謎、お菓子の神様として今も信仰され、戦前には多遅摩毛理の生涯をかけた忠義が小学校唱歌になっていたことなどの説明。
・雄略記一言主神条では、雄略天皇の人物像と、その成長の足取りと一言主神との出逢いの関係、また一言主神の鎮座は、大国主神の国譲りに由来し皇室を守護する四つの神奈備の一つであり、楠木正成の本拠だった金剛山の神でもあること、隠身(かくりみ)の神が現身(うつしみ)を現わすという神霊現象についての神秘主義の教説(秘教霊学・神道霊学の序論程度)など。
・武烈記全文では、武烈天皇が日本最初の少年天皇であり、英邁でもありかつ残酷であったとする日本書紀の矛盾した人物説明についての複数学説の紹介から奥行きある人物像を描き、聖帝といわれた仁徳天皇の嫡流であり同時に英雄と崇められた雄略天皇の血をひく唯一の男子であって特別な権威をもっていたこと、継体天皇の出自をめぐる諸論、ありがちな王朝交代説への歴史学説としての批判など。
(ほかに遅刻してきた参加者から、神功皇后条のリクエストもありましたが時間切れ)
リクエストを当日その場で受けるというスタイルのため必然的に事前の準備がない状態で、後から思えば大事なことを話し忘れていたり不確実な説明になった部分もありましたが、告知の通り、国語学・人類学(民俗学)・歴史学(古代史論争)・神秘主義(心霊問題や超古代史)・國體(日本人の精神や戦前文化との関係)等々、幅広い面から盛り沢山な話になったかなとは思います。
なお今回の最中に、伊澤甲子麿(いざわきねまろ)氏が飛び入りでいらっしゃいました。三島由紀夫の友人であられ、八十を越えながら我々より(?)元気なくらいの方で、今でも講演活動などで活躍中の有名人です(ネットで検索しても情報あります)。東洋道徳の尊さ・重要さを訴えられ、我々の活動に心強く暖かい応援の言葉を賜りました。(むらさぎ)

尚、このイベントは好評のためいづれ第二回開催を予定しております。(事務局)

ご要望ご感想は、掲示板にてご投稿ください。(古事記を読む会事務局)