【告知文】
■「皇室と日本を考える」第四回学習会 開催日 決定
◆9月2日(土)開始時間:17:40〜20:20 (最大延長20分)
◆豊島区勤労福祉会館 第六会議室
豊島区西池袋2-37-4 池袋南口から徒歩3分TEL:03-3980-3131
http://nihon.lar.jp/02.html
◆参加費:無料 参加連絡不要
初参加歓迎です!
●今月のテーマ
「ナショナリズムの芽生え
〜幕末・維新における尊王論を考える〜/孤高の相場師(民族派・株式経済評論家)」
※小泉純一郎総裁の任期が今月終わる。小泉政権の政治特徴は、常にネイションを意識し国民に訴えかけるパフォーマンスにあったといえよう。それは日本近代の成熟期、経済情勢も混沌とした中で誕生したのであり、その背後にあってネット文化の進化とともに徐々に沸きあがるナショナリズムは無視できない。それは幕末の排外的な「攘夷」運動すら思い起こさせ、今は第二の幕末・維新前夜なのだとの感は日々強まりつつある。この現代を知るためにも、当時の国家意識・尊皇運動はどうような思想であり、どのような構造をもっていたのか? その芽生えと勃興の時代情況は?近代日本の政治思想を、皆さんとともに考えてみたいと思います。
◆主催:「皇室と日本を考える」実行委員会
共催:女系天皇に断固反対する会 (mixiコミュニティ)
http://mixi.jp/view_community.pl?id=334458
◆お問合せ&連絡先:「皇室と日本を考える」実行委員会 info@nihon.lar.jp(※このメアドは現在停止)
http://nihon.lar.jp/
【レポ文】
■「皇室と日本を考える」第四回学習会の
開催報告
日時:2006年9月2日
会場:池袋勤労福祉会館
ナビゲーター:孤高の相場師(民族派・株式経済評論家)
テーマ「ナショナリズムの芽生え
〜幕末・維新における尊王論を考える〜」
参加者は約30名 関西からは3名の参加いただきました。スタッフの予想を遥かに超える盛況ぶりに、用意したレジュメが足りなくなるという事態に・・・今後とも文化運動を行うにあたり、お仲間が増えることは、スとてもうれしい限りです。
当日の進行は、第一部 第二部 第三部と進みました。
●第一部【尊皇攘夷論を普及させた水戸学の思想】
幕末・維新への前段階として水戸藩による水府の学問(天保の学)について学習しました。
水戸学は、義公(徳川光圀)時代の前期水戸学と、烈公(徳川斉昭)時代の後期水戸学に分け、
前期においては、大日本史の編纂事業に関する学問
後期においては、当時の社会状況をも照らした弘道館において発達した思想学を学び、藤田幽谷、会沢正志斎、藤田東湖らの活躍などによって尊皇攘夷論が全国に広まりました。
水戸学の特徴は、君臣の関係を明確にすること。君主はあくまでも天皇であるが、将軍家への忠順を要求するものであり、将軍家への忠順が、結果的に天皇への忠節になる・・というものでした。
●第二部【多くの維新の志士達を産んだ吉田松陰の思想】
維新への原動力は、水戸学による尊皇攘夷論の第一弾、そしてそれに続く討幕運動への第二段となるわけであるが、
この討幕運動へ強い志をもった討幕派の志士達、とかく松蔭門下の長州藩士らは、明治政府樹立後も、政治的にも大きな影響をあたえた。
もともと水戸藩の思想を根底にしていた松蔭は、討幕への思想は持ち合わせていたなったのであるが、安政三年の夏以降、黙霖との出会いにより、その思想は条件付ではあるが、討幕へと傾いていった。
その根底にあるのは、「一君万民」思想と「草莽崛起」の号令による、下級武士達の「維新実現への決意」と言っても過言ではない。
また、幕末のよくみる対立軸に
「攘夷派」vs「開国派」や「尊皇派」vs「佐幕派」といったものが見受けられるがこれらは間違いであり、
前者の対立軸について、ただしくは
「攘夷派⇔撫夷」「開国⇔鎖国」であり、
また、後者については当時は、尊皇以外の勢力は存在しなかったので「佐幕派⇔討幕派」が正しいことになる。
●第三部【グローバリズムかナショナリズムか】
幕末当時は、西洋という存在に芽生えたナショナリズムであるが、現在は、グローバリズムによってナショナリズムが引き起こされている。
また、経済情勢によって、全体主義が台頭したりするわけであるが、それらの全体主義は、コントロールを失うと非常に危険な方向に陥ることになり、我々は、このポピュラリズムの危険性をよくよく熟知した上での国民の結束が大事なのである。
しかるに、単純に、市場原理主義を否定し、反米思想を強めるのではなく、各々の「自覚」によるしたたかさが欲しい。
●総論【自覚的ナショナリズムへのすすめ】
水戸藩などの武士による「攘夷」は西洋列強にたいして、理非をわきまえず、打ち攘(はら)うもので、「信仰的ナショナリズム」であったのに対し、
松蔭や橋本左内の「攘夷」は、国際情勢をしっかりわきまえて、国民一丸となって強国を作り、いざ西洋の国々が不法に侵略してきたときには、打ちはらうべきとする「自覚的ナショナリズム」であった。
我々は、後者に学ぶべきであり、安易に排他的で、反米・反支那・嫌韓と理非を問わず他国を寄せ付けない現代的なナショナリズムではなく、それらについては「自覚的」であってほしい。という提案でありました。
途中、国士舘大学「皇国史観研究会」の活動を紹介し、「日経戦記」の販売を行いました。
皇国史観研究会のレポートhttp://shikisima.exblog.jp/d2006-09-03
鹿爪さんによるレポ
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=211843151&owner_id=5020486
Cozyさんによるレポ
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=212789400&owner_id=4275929
さいおんじさんによるレポ
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=216117810&owner_id=521777